これまで人事といえば、採用で優秀な人を採用することばかり考えていた企業は本当に多いと思います。ですが、現代は人手不足の時代です。優秀な人材をどんどん採用できることを前提に考えるのはとても難しい状況です。経営者や役員の皆様におかれては、まだ自分の会社は採用はいくらでもできるので、レベルの低い人はやめてもらっても問題ないと考えている方も多いと思います。
ですが、ぜひ一度自社の人事担当者に、自社の採用の状況について本音を聞いてみてください。ほとんどの場合、実はとても大変だという話になるはずです。つまり、昭和や平成の時代のように、人はいくらでもいるので、思い通り成長して成果を出さない人は、うちの会社には必要ないというような人事施策はもう通用しません。
だからこそ、大切にしなければならないのは、『採用が勝負』ではなく、『採用してからが勝負』という考え方です。つまり、モンスター社員を育てることが難しいということは理解できますが、低成長な社員を育てるのは会社の責任なのです。
そのため、『目で見て盗め』、『背中で語る』、『数をこなせばできるようになる』、『上司は嫌われ役になれ」、『立場(役職)が人を育てる』などの昭和平成の人材育成メソッドは通用しないということになります。
現代では、再現性の高い、具体的でわかりやすく丁寧な社員教育が求められます。これまで新入社員が入社した後は、総務担当者が会社のルールを説明し、その後すぐに現場任せのOJTに入るということがほとんどだった企業も多いと思います。
しかし、そうではなく、計画的に再現性の高いプログラムを持って社員を育成することが重要です。研修プログラムを定期的かつ継続的に展開していない会社は今すぐ施策を設計し実行してください。そうでなければ、社員が育たず辞めてしまう会社になってしまいます。
逆に今社員が育たず辞めてしまう会社になっている場合、こういった施策に取り組んでいないと考えられるので、ある意味でやればできる状態であり、チャンスともいえます。なぜなら、やっていないので、やれば成果に結びつきやすいからです。
実は人事に関する施策は意外と成果につながりやすいといえます。なぜなら、これまで採用以外の人事施策に取り組んだことがない会社がほとんどだからです。ぜひ皆様も採用以外の人事施策、つまり『社員教育』と『社員定着に向けた施策(人事制度など)』に取り組んでいただけましたら幸いです。
