最近では採用基準を従来よりも引き下げて採用することが増えているため、実際に入社すると想定していた仕事ができなかったり、社会人として基本的なマナーができないといったことがあります。また、採用力を上げるために、職場の実態とかけ離れたキラキラしたワードを求人記事に並べて採用することも増えています。
こういったことが原因となり、採用後、比較的短期間でミスマッチとなって退職する「ミスマッチ採用」を繰り返している企業は、知らないうちに採用力が低下している可能性があります。
どういうことかといいますと、最近ではネット上に求職者目線で会社を評価する就活口コミサイトが多くあります。これらのサイトには、「会社の評価点数」と「会社へのコメント」が実際に働いたことがある人から書き込まれています。
飲食店などでも、食べログやGoogleコメントなどの評価システムがありますが、就活においても実は評価システムがあります。それがこの就活口コミサイトです。この就活口コミサイトに低い評価がついたり、良くないコメントが記載されていくと採用力は低下していきます。なぜなら、求人広告は課金すれば優先的に表示されるという仕組みであることは、もはや求職者もわかっているからです。そのため、実際の会社の評判を求人広告とは別で調べるということは、当たり前の作業となっています。だからこそ、求人記事にキラキラワードを並べて求職者を誘導したとしても、就活口コミサイトの評価やコメントが悪いと採用するのが難しくなっていきます。
これからは、求人に関する情報もオープンな情報になっていくと考えるべきです。これまではクローズドだった企業の就労状況ですが、これからは就活口コミサイトやSNSなどによりオープンな情報になっていきます。だからこそ、小手先の採用ノウハウを展開するよりも、実際に職場を良くして、その職場の情報を発信することの方が有意義です。
退職理由の上位に「職場の人間関係」があるのは大昔からですが、求人票ではこの職場の人間関係が見えることはありません。1番知りたい情報なのに、求人票にはどこにも載っていないのです。ところが、就活口コミサイトやSNSを見ると、その会社の職場の雰囲気は、「実際に働いていた人が書いた文章」や「実際に働いている人の画像や動画」からにじみ出るものを感じることができます。
だからこそ、これからは採用力を上げようと思えば、良い職場づくりは必須となるのです
ところで、今、自社の職場づくりがうまくいっているかどうかを知る方法があります。それは、会社の将来を担うと考えている次世代幹部候補スタッフに、会社の採用活動のために、ホームページやSNSに載ってくれないかとお願いしてみることです。
このとき、即答で協力してくれるなら、かなり良い職場づくりができていると思います。しかし、このとき「顔を出すのは恥ずかしい」などと言って協力を渋るようでしたら、現在の職場づくりを見直す必要があるかもしれません。(もちろん何らかの事情があって絶対に顔出しできない人もいる、ということを申し添えます)ちなみに、こういった会社では言うことを聞いてくれそうな若手社員の画像が会社の採用HPに掲載されていることがほとんどです。
これからの採用活動は良い職場づくりと一体です。ぜひ採用力アップのため、「リアルな口コミ」や「WEBやSNSでの評価」が向上するように、良い職場づくりに力を注いでいただけたら嬉しいです。
